最近、実際の店舗に行かなくてもインターネットやSNSでカンタンにお金を借りることができます。
インターネットには個人間融資専用のサイトがあり、ツイッターやインスタグラムといったSNSでも「#ブラックでもOK」「#即日融資できます」といったハッシュタグ(#)をつけた投稿が見つかります。
そんな個人間融資は手軽に利用できる反面、恐ろしいトラブルに巻き込まれてしまうリスクもあります。
この記事では
「個人間融資って違法なの?」
「個人間融資はどう危険なのか?」
「個人間融資の被害に遭ったときの対処法は?」
といったテーマで解説します。
目次
1.個人間融資とは?
個人間融資とは、消費者金融やクレジット会社といった業者からではなく、あくまでも個人を相手にお金を貸し借りすることです。
借入申込みのハードルが低い
冒頭でもお伝えしたとおり、個人間融資は店舗へ足を運ぶことなく、スマホ上で簡単に利用することができます。
そのため実際に相手と顔を合わせることがなく、借入申込のハードルが非常に低いのが特徴です。
2.個人間融資ってブラックでも借りられるの?
ブラック状態の人でも利用できる
個人間融資はすでに多重債務状態の人や過去に自己破産した人、いわゆる”ブラック状態の人”でも借入申込をすることができます。
「ブラック状態の方大歓迎!」とウエルカム感を出して勧誘している業者もいるくらいです。
個人間融資は審査が甘い
「審査が甘い!」
これも個人間融資の大きな特徴の一つです。
一般的な消費者金融やクレジット会社からお金を借りるには、非常に厳しい審査を受けることになります。
しかし、個人間融資は利用者の経済状態を厳しくチェックすることはほぼありません。
むしろ、厳しく要求されるのは、勤務先や親族、友人の住所や電話番号といった情報です。
返済が滞った時に備えて、こういった情報を執拗に求めてくるのが、個人間融資の特徴でもあります。
借金が多くて生活に苦しんでいる人でも簡単に借り入れることが出来る、これが個人間融資が人気の鍵なのです。
3.インターネットにある個人間融資の掲示板
個人間融資の掲示板の人はみんな親切で丁寧
インターネットには、個人間融資の専用掲示板というものが存在します。
掲示板には、「お金を借りたい人」「お金を貸したい人」の両者が集まります。
お金を貸したい側の掲示板には、
「即日融資OK!ブラック状態の人でも安心してご連絡ください」
「専業主婦の方でもお金貸します!」
といった内容の文言が並んでおり、非常に親切で丁寧な印象を受けるものが多いです。
4.個人間融資はSNSにも
ハッシュタグで融資を呼びかける
Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)といったSNSでも個人間融資は頻繁に行われています。
#即日融資
#個人間融資
#資金調達
#ブラックOK
#お金貸します
#お金あげます
#安心安全
お金を貸したい側は、こういったハッシュタグ(#)で個人間融資を募っているのが特徴です。
SNSでのハッシュタグはお金を貸す人とお金を借りたい人とを繋ぐ役割を持っています。
5.個人間融資って違法なの?
個人間融資の中身は違法賃金業者
ここまで読んでいただいた方の多くは
「個人間融資って手軽で便利そう」
「丁寧で親切そうだから個人間融資は安心」
そんな感想を抱いたのではないでしょうか。
しかし、そういった考えは非常に危険です。
確かに個人間融資は手軽で親切な印象を抱かせるものが多いですが、その多くは悪徳違法賃金業者なのです。
では個人間融資のどこが違法なのでしょうか?
金融庁は個人間融資について、以下ような見解を持っています。
個人であっても、継続して金銭の貸し付けを行っていれば、それは個人間融資とは言わず、貸金業に該当する
(金融庁HPより引用)
貸金業を営むためには必ず貸金業登録をしなければならない、と法律で定められています。
しかし個人間融資を営む者たちの多くは「自分たちはあくまでも個人間での取引だから」という理由で貸金業登録をしていません。
また、個人間融資は利息設定においても法律を犯しています。
賃金業者が設定できる利息の上限金利は出資法で以下のように定められています。
・借入金額が10万円未満・・・年利20%
・借入金額が10万円以上100万円未満・・・年利18%
・借入金額が100万円以上・・・年利15%
しかし個人間融資では、利用者が他にどこからも借り入れできないのを良いことに、上限金利を遥かに上回る利息を設定しています。
また債務者(お金を借りた人)の返済が遅れたときに行われる激しい取り立ても法律によって禁止されています。
出資法 - 金融庁
違法賃金業者のことを闇金という
個人間融資を含め、あらゆる違法賃金業者のことを「闇金」といいます。
個人間融資を営む者たちは、少なくとも
「上限金利を違反」
「賃金業の未登録営業」
「必要以上の激しい取り立て」
の3つのポイントで法を犯している違法賃金業者です。
この考え方にもとづくと、個人間融資を営む者たちは賃金業登録をしていない違法業者、つまり「闇金」と言わざるを得ないのです。
6.闇金と縁を切るにはどうすればいいの?
ここまで読めば、個人間融資の多くが違法業者の闇金であるということが理解できたのではないでしょうか。
それでは個人間融資業者と縁を切るためには一体どうしたら良いのでしょうか?
「優しくて丁寧だし、縁を切る必要なんてあるの?」
「こんな私にも融資してくれたから最後まで返済したい」
いえいえ。もしそんな風に考えているなら、すぐに考え直してください。
確かに借入れて間もない頃は丁寧で親切な態度で接してくれるかもしれません。
ですがこれは利用者を油断させるための手口であり、非常に危険です。
もしあなたの返済が少しでも遅れれば個人間融資業者はすぐに恐ろしい本性を表すでしょう。
縁を切ったほうがいい理由
まず、闇金は法定利息以上の高い金利で貸し付けをしており、その行為自体が違法です。
そのため、個人間融資に対して返済をする必要はまったくありません。
というのも民法第708条で規定されている「不法原因給付」では「違法な条件で貸し付けられたお金は返済義務が生じない」と規定されています。
【参考資料】民法 - eGov法令検索
もし、返済をしているのであれば、それは本来であればする必要のない返済をしていることになるのです。
もし今は優しくて丁寧な対応だったとしても、個人間融資業者がいつ恐ろしい本性を見せるか分かりません。
最初は親切だったけど、返済が遅れた途端に激しい取り立てが始まった、という被害ケースも少なくありません。
被害が小さい今のうちに個人間融資と縁を切ることが大切なのです。
闇金と縁を切る方法
ではもっとも安全に確実に闇金である個人間融資と縁を切る方法はなんでしょうか?
すぐに思いつく相談先として警察や市民相談センターがあるかもしれません。
ですがこれらはどちらもおすすめできません。
警察は金銭トラブルを始めとする民事事件には介入できない「民事不介入の原則」という規則があります。
具体的な実害を受けているという証拠がある人以外は、警察に相談してもいい効果は期待できません。
特に個人間融資はインターネットを通じたやり取りがメインのため、具体的な実害が発生しにくいのが特徴です。
警察相談による解決は非常に難しいと言えます。
市民相談センターはどうでしょうか?
確かに相談にのってくれたり、良い弁護士や司法書士を紹介してくれるかもしれません。
ですがセンターの係員の人は法律の専門家ではありません。
アドバイスやサポートはできても、個人間融資問題の根本的な解決を手伝ってくれるわけではないのです。
警察や市民相談センターがダメならどこに相談すればいいのでしょうか?
それはズバリ弁護士や司法書士といった法律の専門家に相談しましょう。
法律の専門家なら最短即日であなたの抱える闇金・個人間融資問題を解決することができます。
個人間融資でお困りなら今の現状を打破するため、一刻も早く法律の専門家に相談することを検討しましょう。
7.法律の専門家に相談するメリット
闇金との交渉を代わりに行ってくれる
個人間融資などの闇金解決が得意な弁護士・司法書士に相談した場合、どのようなメリットがあるでしょうか。
まず、相手との交渉をすべて司法書士に任せることができます。
もし、激しい取り立てやしつこい迷惑行為を受けているようであれば、即日ストップさせることができます。
闇金・個人間融資への返済もする必要がなくなります。
相談内容によっては、返済した分や支払った利息分を回収することができます。
また最近では電話・メールでの無料相談を受け付けている事務所が数多くあります。
まず何をしたらいいかわからないという方は、無料相談で今後の計画のアドバイスを貰ってみるのも良いでしょう。
もし、個人間融資で困っている方は、まずは専門家である弁護士・司法書士に相談されることをオススメします。
まとめ:個人間融資は違法業者の闇金
まとめ:個人間融資は違法業者の闇金
- 個人間融資はインターネットやSNSからカンタンに利用できる
- 個人間融資は違法賃金業者である闇金
- 闇金と縁を切るには法律の専門家に相談するのがオススメ!
闇金トラブルは時間が立つほど事態が深刻になっていくため、できるだけ早めに相談・解決することが大切です。
個人間融資を始めとした闇金トラブルでお困りの方は、闇金の解決実績が豊富な弁護士にぜひ一度ご相談ください。